再会
世田谷の住宅。
二宮建設さんと点検に伺いました。
大きな問題はなく、とても豊かに生活されている様子を見せていただくことになりました。
T様には、実際に暮らしてみて良かった点も教えていただきましたので、
忘れないうちに、こちらにメモを残します。
家づくりを検討されている方のご参考になるかもしれませんので、宜しけばご覧くださいね。
先ずは、洗い出し仕上げのアプローチ。
汚れが目立たなくて、お手入れが本当に楽だと驚いていらっしゃいました。
「暮らしていく」・・という現実を考えると、
手のかからない素材、美しさを手軽に維持できる仕上げを選べると良いですね。
駐車スペースと歩行者の動線をしっかりと分けた軒下空間。
車の乗り降りが、とても楽になったそう。
天候の影響を受け難く、ゆったりと車の乗り降りができるのはビルトインガレージならでは。
乗り降りがしやすいように、T様とご一緒に右方階段の段差位置を決めたこと、
トランクを開ける場合は・・
車の脇(向かって左)に自転車を停める場合は・・などと一緒にシュミレーションしたことなどを懐かしく思い出しました。
19坪の敷地に、車と自転車(4台)を納める。
計算尽くした空間でしたが、窮屈な感じはなく、整然としていて余裕さえ感じる空間になりました。
このテクニックでしたら、もう一回り大きな車でも十分駐車できそうですね^^;
続いて室内へ。
スチールで造作した大開口には、シェードとしてHunter Douglasのルミネットをかけました。
バトンを軽く回転させるだけで、光量とプライバシーのコントロールが簡単に行える優れもの。
繊細な薄手の生地で、とてもさり気無く視線をカットできるのは嬉しいポイント。
カーテンを完全に開けて過ごすことはないようでしたが、
これ一枚で十分快適とのことでした。
万が一のコールドドラフト対策も検討してありましたが、安心いたしました。
プライバシーを確保しながら、自然光を取り入れることは可能です。
プリーツの静かなライン、窓辺から広がる自然光のグラデーションは見ているだけで癒されるインテリアだと思います。
こちらの照明器具は、Poul Henningsenの名作、PHアーティチョーク。
高価なものなのですが、
T様は、お値段以上の価値を感じていると仰います。
「照明を飾る」という感覚はあまり馴染みがないかもしれませんが、
好きなもの、見ているだけで気持ちが上がるものは、目に触れる場所に配置するなどして、
積極的に取り入れたいですね。
PHアーティチョークは、
羽の内側に光が当たり、
更に下段の羽の表面にも光が反射して、間接光が生まれるという計算尽くされたもの。
そこにあるだけで、とても華のある照明器具です。
器具自体の美しさは勿論ですが、
包まれていて本当に心地の良いあかりだと思います。
ムードに合わせて調光できるようにしていますが、
光量を調節しながら、シーンや気持ちにも寄り添う器具になっているのかなと想像しました。
空間のポイントになりました。
こちらは、目地のないタイプの床材。
採用したのは初めてでしたが、こちらも掃除が楽と好評でした。
暫く暮らした後に、
住宅のバランスの良さを評価いただきとても嬉しい。
生活が美しく流れるような住宅。
住み心地の良い自然な美しさをもつ住宅。
そんな住宅設計に応えられる自分でありたいと思いました。
植物も大きくなりましたね。
また来ます!