サンラメラ

朝晩、冷えるようになりました。

まだ寒さの厳しくないこの時期は、サンラメラを一台だけ使います。


家の中のあたたかさには、二つの考え方があります。

一つは空気を温める方法。

もう一つは、身体や家具、床をじんわりと輻射で温める方法。

サンラメラは後者で、静かでクリーンな暖房。

風も光も出さず、空気も汚さない。陽だまりのように穏やかに空間を包みます。

気軽に移動ができ、燃料ストックの心配もありません。


エアコンなどの温風式は、室温を上げても、

床や壁まではなかなか温まりません。

頭は暑く、足元が冷える。

そんな時に有効なのが”局所暖房”という考え方です。

電気代の目安は、600Wタイプで一時間あたり約18円ほど。

ラグなどと組み合わせれば、床暖房のような心地よさを叶えてくれます。


”必要な場所を必要な時間だけ”あたためる。

全館をあたためるより、暮らしのリズムに合わせて熱を届ける方が、

合理的で、実は心地よい方法の一つです。

築年数のある我が家のような住宅では、

全館暖房よりも、この考え方がより現実的で、光熱費も抑えられます。


家づくりにおいて、どのようにあたたまるのかは、

設備選び以上に、暮らし方そのものの設計。

家全体を均一にあたためるより、

家族が集まる場所に局所的な温もりを足すこと。

断熱気密の高い住宅では、補助暖房として穏やかに運転すれば、

エネルギーを抑えながら快適に過ごすことができます。