調和
長野県蓼科の住宅。

仕様を仮決めしているキッチンとお手持ち・購入予定の家具、
照明器具との相性を踏まえて、
内外装のマテリアルと色の打ち合わせを行いました。

床材は、オークをご希望でしたが、
お持ちの家具がチークのため、
赤みの強さとオークの黄みが重ならないように、
くすみを含んだオーク材を選びました。
チークやブラックレザーの家具が引き立ち、
上品でやわらかな印象になります。

テラスのデッキは、一年ほどでシルバーグレイへ褪色するため、
ホワイトオイルの床との相性もとても良い組み合わせです。
外壁は、板張り仕上げ。
モノトーン系とブラウン系、
2案のマテリアルシートを作成し、ご確認いただきました。
ブラウンは、木の幹や大地の色に馴染みやすく落ち着きがありますが、
濃い色はやや重く、陰影が潰れてしまう一面があります。
一方で、モノトーンは、森の緑や雪、霧や木漏れ日、
四季のコントラストを引き立て、
静かで洗練された佇まいをつくりやすい。
お手持ちの家具や金属、左官との相性もよく、
落ち着きの中に凛とした印象を添えてくれる
とても良い選択になりそうです。