居場所

文京区小石川のマンションリノベーション。

LDKの中に、お子さまたちのスペースを計画しました。

リビングとの間には、可動式の収納家具を造作。

将来的な収納物の変化を想定して、幅を3列に分割しています。

お子さまが小さいうちは、下段にランドセルや学童品、

中段・上段におもちゃや絵本などを収納予定。

暮らし方の変化に合わせて、教材が収納されたり、

家事収納になったりと変幻自在。

”使う場所も使い方も決めつけない”自由度の高い家具です。

ハズレ防止の金物付きで、安心できるつくり。

手前のダイニングテーブルでも学習はできますが、

自分専用のスペースは、子どもにとって特別な居場所です。

成長とともに使い方が変化していけるよう、

つくり込み過ぎない設えを心がけました。


後日、お子さまたちが進んで片付けをしたのだと、

引越し後の様子を見せていただきました。

リビングから丸見えになる場所だと、こどもも大人も落ち着かず、

片付けにも、親が手を出してしまいがちですが、

程よい間をあけることで、お片付け育もできる家具になったようで、嬉しくなりました。


居場所とは、つくるものではなく、

いつの間にか育っていくものなのだと感じます。