廊下

鎌倉の住宅が竣工いたしました。

少しずつになりますが、リフォーム前後の様子をご紹介させていただきたいと思います。

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廊下天井面。

扉が引き戸であったり、開き戸であったり、

高さも、幅も、枠周りもばらばら。

照明器具も大ぶりで、

心地よいリズムを感じることが出来ません。

after

枠まわりを整理し、蝶番も隠蔽。

部屋の入り口を強調しない、静かな空間に生まれ変わりました。

照明は、ピンホールを等間隔に配置。

お施主様の「ただいま」に合わせて、

「お帰りなさい」と、ゆっくりと明るさが強くなる様にセンサー制御をかけました。

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突き当たりの景色がとても素晴らしいのですが、

両サイドの壁が賑やかで、それどころではありません。

もう少しリラックス出来る空間、気持ちの静まる空間に整えたい。

after

静かになり、

純粋に、自然光や景色を楽しめるようになりました。

本を手にとって佇んだり、絵画をゆっくり楽しむ余裕も生まれそうです。

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廊下の反対側。

和室の襖や収納の扉、

外に開いたり、内に開いたり、引いたり。。

なんだか落ち着きません。

after

動線に合わせて、扉の開き勝手を調整。

和室の撤去に伴い、本棚前の和室の入り口は塞いで壁にしました。(対面は壁の方が落ち着きます。)

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上框と床見切り。

after

上框はステンレスの板材を増し張りしてシャープに。

巾木は壁色に合わせて新しいものに付け替えました。

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リビング入り口付近。

after

廊下幅を拡幅し、ニッチに。

下段を本棚、

上段を絵画や置物などを飾れるコーナにしました。

本棚背面の個室は若干狭くなりましたが、

衣裳部屋に丁度良い広さへと生まれ変わりました。

現場の活気が去り、嘘のようにしんと静まり返っています。

飾り気はありませんが、

空間の純粋さ、強さが増した様に思います。

 

たかが移動空間なのかもしれませんが、

空間の純粋さは心にも作用します。

緊張感のある中に、余裕と優しさがある。

そんな空間をいつも目指しています。

 

1ヶ月半の工事で、ここまでの完成度に仕上げてくださった

小泉工務店さんはじめ、関わってくださった皆様には心から感謝しています。

ありがとうございました。

 

リビングは、お任せいただいた家具や照明、

カーテンが入りましたら追ってご紹介させていただきたいと思います。

 



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