花を飾るように
北鎌倉の住宅。
庭の梅が開花しました。
厳しい冬の間に、
こんなに可愛らしい花びらと
優しい香りを秘めていたのかと感動してしまいます。
沢山の木々、草花が一見無秩序に見える庭。
小さな株は、
多少移植しても良いかなと考えたりもしましたが、
植物との四季を通しての対話が足りません。
建築は決断の連続ですが、
今は何も決めないということを決めること。
これも、時には大事なことかもしれません。
この様な環境の場合、
家の中に花を飾る様な気持ちで木々や草花と向き合いますと、
どのように室内を設えたら良いかが見えてきます。
家具や建具は、繊細な設計で攻めますが、
その他は、無駄な主張はしないという手法でひたすらに整えていくことで、
壁面にも四季折々の色彩が添えられて絵画のように美しく浮かび上がる様になります。
ふかふかの土に寝転びたい。
電車に乗れなくなるのでまた今度かな。