明と暗

玄関ポーチに羽目板が張られました。

癖のない目の詰まったピーラーは、

住宅を品良く端正な佇まいに見せてくれます。

着色はせず、保護塗料にて仕上げます。

 

玄関ドアを開けると、少し長めの廊下の先に階段が見えます。

2F階段付近に配した坪庭によって、1Fにも効果的な明暗のコントラストが生まれています。

 

間口3.3mの住宅で、尚且つ隣家が迫る密集地。

敷地形状故の細長い空間を落ち着きのある上質な空間にととのえるために、

素材の数を絞り込み、色調・光の反射を整理しました。

仕上げと光の扱いかたで、階段を印象的に見せます。

 

1Fコーナー部分の壁は、光の反射を利用して滑らかに優雅に見えるように、

また、通行時に凸の壁を視覚的に意識しなくて済むように、

Rに曲げています。

光が届きにくい場所で、どのようにして光を感じさせるか。

明暗と視線のコントロールを常に意識しています。

 

 

 



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