追いかけっこ
今日は撮影日。
カメラマンの傍島さんのアシスタントをしながら、
一日中光と影を追いかけていました。
午前9時。
お隣の和風のお庭が、外壁に素敵なシルエットを落としていました。
この影、あっという間に消えてしまいましたが、
その儚さに美しさを覚えます。
12時。
近隣の樹木のぼんやりとした影がさらさらと外壁を横断。
13時。
坪庭の白壁をスクリーンに、繊細な影絵がかたちを変えていきました。
14時。
公園の樹木が、2階リビングの床に
淡い影をゆらゆらと落としていて・・とても美しかった。
16時。
ガラスケトルと水栓の影があらわれてM様とほっこり。
17時前。
夕景。
優しい漏れ明かりと影の共存。
周りの環境が次々に映り込み、この家の表情を成しています。
特別な装飾や奇を衒ったデザインを追いかけるのではなく、
自然に任せた装飾もまた美しいものですよね。
光や影が季節や時間で変化する様に、
人の暮らしも痩せたり太ったりと変化が避けられ無いもの。
それらを両腕を広げてしっかりと受け止められる様な懐の大きな住宅が完成しました。
出しゃばったり、必要以上に飾り立てたりしない。
丁寧に誠実に暮らしの背景づくりに励む姿勢は、
sajiが大切にしていることのひとつです。
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