巾木と階段
巾木の存在を抑える方法は幾つかありますが、
今回は、コストを抑えながらもすっきりとしたディテールを実現できる
アングル仕様の入り巾木としました。
床と壁の見切りが目透かしとなり、面の構成がより際立ちます。
こういった目立たない端部のディテールを丁寧に扱うこと。
その積み重ねが全体のクオリティーを上げてくれます。
巾木の高さと建具のアンダーカット(通気用に確保した建具下の隙間)の高さを合わせると
巾木のラインが通りすっきり。
2Fは、クロス仕上げですが端部のディテールがシャープなので甘くなりません。
片持ち鉄骨階段。
構造家、監督、鉄骨業者とのやりとりを何度も重ね、
片持ち階段の宿命でもある揺れを克服。
安定感のある階段が完成しました。
階段突き当たりのトップライト。
グレイッシュな色味のフローリングと相まって、静謐な空間を作り上げています。
踏み板の端部は危ないので、鉄骨業者さんに一段づつ手作業でやすりがけしていただきました。
フローリングを加工した箱階段。
框、階段の段鼻は一段ずつフローリングの実を利用して
見付を5mm弱に抑えました。
床と階段の見切りを消すことに拘り、各所同様の納まりを採用。
段差の多い住宅なので、この鼻先加工だけで丸一日かかったとか・・。
丁寧なお仕事、ありがとうございます!
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